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電力会社CEZとのナノファイバー太陽電池パネルのテストに成功

01.04.2010


CEZとエルマルコが共同テストプロジェクトの初期段階を終了。通常のシリコン系太陽電池パネルとナノファイバーを使用した色素増感太陽電池パネル(DSSC)の電力生産量を比較した結果、ナノファイバーが色素増感太陽電池パネルに適していることが確認された。

パネルテストは2009年の9月20日から12月20日まで、チェコ共和国テメリン原子力発電所の敷地内で行われた。Roznov pod Radhostemに拠点を構えるソーラーテック社がテストパネルを製作し、テストの支援も行った。数百万のデータを測定し、専門のソフトウエアを使用した詳細な評価結果は、4月1~2日にピルゼンで行われるPhotovolaticフォーラムで発表される。

テスト結果から、色素増感太陽電池パネルであれば、従来のシリコン系太陽電池の設置に不適な場所でも使用出来る可能性が裏付けられた。例えば、建物または室内など、低日照な場所で使用することが可能である。実際、低日照条件下では、色素増感太陽電池は熱に強い上に、シリコン系太陽電池と比して80%以上効率が良い。しかしながら、今のところまだ全体の効率はシリコン系太陽電池よりも低い。だが重要なのは、今後の技術的改良によって効率を高められる可能性が高いという事と、テストそのものがどのように行われたのか、その情報を提供出来るということである。工業生産に入る前には気象等外的要因に起因する効率変動を確認し、さらなる改良を行う必要がある。エルマルコとパートナーは、早ければ今年末までにはナノファイバーを使用した色素増感太陽電池パネルの工業生産を開始する予定である。

CEZグループにとって、このプロジェクトは新しいエネルギー技術の研究開発やテストの一部である。「次世代太陽電池セルの開発は、現状のシリコンよりも安い素材から作ったセルを使用し、高効率と汎用性に焦点を置いている。本パイロットテストが目指すのは、まさにこの方向である。そのようなセルは建造物の一部とする事も出来る。いわゆる建物一体型太陽光発電である。従来の他の装置同様に大量生産は価格を引き下げるだろう。」と、CEZのAles Laciok研究開発コーディネーターは話す。

エルマルコは太陽エネルギーを獲得し電気エネルギーに変換するために、独自のナノスパイダー技術によって製造された二酸化チタニウム(TiO2)ナノファイバーを利用したパネルを開発した。現状ナノファイバーは、世界中で量産される太陽電池パネルには使用されてはいない。この新しいタイプの太陽電池は、色素増感太陽電池技術に基づいて製作されている。これについて我々は、プラハで行われたワールド・サミット「Nanofiber for the 3rd Millennium-Nano for life 2009」で発表を行ったと、エルマルコ会長のラディスラフ・マレシュはコメントしている。

■CEZグループについて

CEZグループは、チェコ共和国内最大の電気事業者として、今後15年間に総額300億コルナを再生可能なエネルギー源の開発に投資する計画である。CEZグループは、EUの気候エネルギー・パッケージに沿って、2010年に再生可能な資源から13.5%のエネルギーを生産するというチェコ共和国の目標に直接関係している。このことは、CEZグループが将来、より高効率で安全なエネルギーの生産・流通・消費を可能にする新技術に投資するというフーチャー・モーション構想と一致している。

詳細は www.futuremotion.czを参照。