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[ナノファイバー・アプリケーション] 医療

医療

下記のアプリケーションはナノファイバーを活用することのできる主な医療分野です。

これら以外の多くの医療用アプリケーションでも、同様にナノファイバー材料のユニークな特性から恩恵を受けることができます。

医療目的のためのナノファイバーは、生分解性ポリマーから紡糸することができ、これらに多種多様な添加剤を加えることで、必要な機能を付け加えることができます。

さらに、ナノファイバーの構造・サイズ(ヒト細胞のサイズに極めて近い)は制御でき、こうして再生医療・組織工学の研究に最適化されます。

 

ドラッグデリバリー

バイオポリマーから作られたナノファイバー膜は、生体活性材料またはドラッグキャリアとして用いることができます。
医薬品有効成分をナノファイバーの中に組み込むと、医療成分を効率よく放出させることができます。
結果として、ナノファイバーは、これまで難しかった難溶性薬物の生体内利用性を改善します。
詳しくはドラッグ・デリバリーのページを参照ください。

ドラッグ・デリバリー


創傷治癒


生体高分子(キトサン、ゼラチン、コラーゲン、ポリカプロラクトンなど、あるいはこれらの材料の組合せ)を原料とするナノファイバー膜は、創傷被覆材や、創傷治癒に重要な利益をもたらすことができます  。
in vitroからin vivoでのどちらの実験結果も、ナノファイバー材料が有意な効果を示しました。
汚染された傷にナノファイバー材料を使用する際、ナノファイバー構造に抗菌材料および薬物を添加できます。
成長因子を加え、皮膚組織の増殖を助ける材料を添加することによって肉芽形成や新しい皮膚組織の再表皮形成を促進させます。
創傷を単一のナノファイバー層によって覆うこともできれば、他のキャリアを組み込んだ複合材料としてナノファイバー層を活用することもあります。


再生医学

生体高分子(コラーゲン(ポリ乳酸、ポリカプロラクトンなど))を原料とするナノファイバー材料は、細胞増殖を促進する基板となりえます。
適切な機械構造および構造特性をもったナノファイバー材料によって、異なる種類の細胞を  移植するのに適したスキャフォールド(足場)を作成することができます。
ナノファイバー基板は細胞増殖を助け、患者の細胞から作られる組織置換を効果的に促します。
また、ナノファイバー足場の製造の間、たとえば、異種生体活性材料、成長因子および免疫抑制薬のといった他の薬物を組み込むことも可能です。



バリア繊維


バリア繊維には疎水性のナノファイバー層(たとえばポリウレタンまたはポリフッ化ビニリデン)が含まれ、ウイルス、細菌、カビなどの微生物侵入を防ぐ効果的なバリアです。
バリア繊維は基本的にナノファイバー層をキャリア層と被覆層の間に挟んだ「サンドイッチ構造」として作製されます。
複合「サンドイッチ」構造は、キャリア層に被覆層をラミネートすることによってつくられます。
スパンボンドやメルトブローン不織布は、キャリアおよび被覆層として選ばれることがあります。
バリア繊維は、手術用ガウン、ドレープ、使い捨てマスクなどに活用できます。